理学療法士として働きながら心がける3つのこと。
理学療法士として働きながら心がける3つのこと
音声書籍:テーマ「理学療法士として働きながら心がける3つのこと」
先日Youtubeにこんなタイトルで投稿しました。こう思った理由としては、自分が理学療法士として働きながら10年ちょい。ずっと働いていくだろうと思っていた職場にはもういません。「安定」が当たり前だと思っていたこの医療業界でも、こころの持ち方&働き方次第では結構なピンチが訪れる可能性があります。
これからリハビリで働きだす方には知っておいてもらいたい。そして心がけておいていただきたい内容を簡潔に述べます。
前提として。
これは間違いなく現在進行形の問題です。まあ増えることが問題なのか、需要となる理学療法士の受け皿が整備されていないことが問題なのかは置いておきます。
合格率こそ低下していってはいるものの、年々理学療法士は右肩上がりで増加しています。しかも養成所である専門学校の入学試験の難易度は右肩下がりって知ってますか?
要するに理学療法士の人口は増加し、質は低下していっていると考えられます。
目次:
こうならないように気をつけよう
会社と同じで病院にもホワイトな病院とブラックな病院があります。
先日こんなツイートをしました。
「院長」になることを人生の目標にした医師の病院で働いていると気がつく。
— シーマン@預貯金0円から人生方向転換 ブログ&YouTubeを生きる (@1984siman) 2019年2月21日
この病院、「医療を諦めてる。」
病院理念には「最新の医療を提供します。」
…うそつけ!
泥船化した時に動けるように自己防衛&自分の市場価値を高めておくことは重要です。悲しいですが、泥船化病院で辞めずに働き続けている理学療法士の知人がよく口にするのは「もう他で働く自信が無い。」
こうなったらキツイです。
こうならないようにするには以下のことを意識して働くことです。
同調圧力に負けない
どこの病院にもリハビリテーション科としての方向性があったり、有能な上司による方向性が大体あります。新入時は大体この方針についていくことが多くなります。
右も左も分からない新入時はそういった職場の方向性を参考にするのはありだと思います。しかし、そのやり方は本当に自分の長期的な目標に必要なのか?市場価値やニーズがあるのか考えなければなりません。その職場だけしか価値がないものだと最悪です。
部署異動は積極的に受ける
総合病院~中規模の病院だと部署異動って結構あります。小さい病院でも介護事業所を抱えているくらいなら異動もあります。
確かに新たな部署でイチから人間関係を築くのって面倒に感じますよね。でも経験って必要です。「整形しか経験したことがない」「通所しか経験したことがない」これは結構やばいです。その病院のその部署で一生働くと決めている場合は別です。特化することも重要ですので。何でも一応経験しておくことが将来の自分を手助けすることってよくあります。
私で言うと現在、介護保険分野の通所リハ勤務ですが、過去に脳外で働いていた時に経験したボトックス注射の補助経験やニューロリハの経験が縁遠い存在に思える現在の介護保険分野で手助けになることがあります。
例えば、一般的に介護で働くリハ職は医療で働くリハ職よりも質が低いと思われています。現にそういった部分はあると思います。実際に介護の分野では医療知識が少ないリハ職は結構います。
しかし、過去にボトックス経験がある自分は利用者にボトックスを治療の選択肢として勧められる知識があり助けられたこともあります。
ようは何でも経験しておくのです。
上司ではなく市場を見る
北野唯我さんの「転職の思考法」やvoicyパーソナリティーのmotoさんも言われていますが、結局は職場の上司を見て働くのではなく市場を見て働くことです。
①同町圧力に負けない&②部署異動は積極的に受けることも市場を意識するための行動です。やみくもにしては意味がありません。
有能な上司から学ぶのもダメなのではなく、その上司が市場をどう意識しているのか背景を考えること。その上司の技術ややり方は市場ニーズがあるのかも意識しましょう。
そして自分の職場だけが自分のリハビリ業界にならないように他院のリハ事情を調査するのもアリです。自己研鑽で学ぶ時もそう。今のリハ業界もしくは未来のリハ業界にニーズがあるのかも意識しましょう。
最後に
私の考えとしてはリハビリ業界は衰退することは当分ないと思いますが、普段から市場を意識して、何かあった時に備えておくことは重要になってきます。厚生労働省はリハビリの介護化を計画しているなんて話しもあります。また、近年大病院の急激な赤字化などもあり、いきなり自分の病院が泥船になってします可能性も十分に考えられます。
自分の身を守るためにも普段から将来転職せざるを得ない可能性まで考え、市場を意識した働き方を身につけておいて下さい。
ここまで読んで下さった方の職場が泥船化しないこと、そしていつでも転職できる強いセラピストになってくれることを願ってます!
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