理学療法士のやりがい。リハ職が気が付かないと無かったことになる症状とは。
普段はリハ業界にネガティブなネタが多いですが、今日はリハ職が見抜かないと無かったことになる症状について触れます。
それは「失行症」。
リハ職の方以外は分からないかもしれませんが、失行症は「観念運動失行」「観念失行」「肢節運動失行」などです。
いずれも脳の損傷により起きます。
これらの症状は脳外科の医師でも見落としやすい症状と言われています。
失行症とは…
失行症になると、四肢の障害が無いにもかかわらず、服を着る、食事をするなど、以前は容易にこなせていた日常生活での動作において困難と感じる状態になります。
交通事故直後の検査で、麻痺や認知障害などの症状が見られなくても、
このような症状が出ることがあり、時間が経つにつれて症状が治まることもあります。
⬆︎高次脳機能障害net抜粋
家族はこれらの症状を目の当たりにした時に何故できないのか苛立ち、医師も何故こういった症状になるのかを説明し抜かることがあります。
以前参加した認知神経リハビリテーション学会において医師のシンポジウムでも
「リハ職の方が気が付かないと無かったことになる」
と言われておりました。
しかし、それはリハ職も同じで勉強しなければ無いのと同じリハビリしか提供しない人もいます。
実際に失行症があるにもかかわらず、筋力トレーニングのみ実施する病院もあります。
患者は困っているのに。
失行症に対するリハビリはエビデンスは確立してはいませんが、様々な方法が論文にあります。
そこに気が付いてあげられる為に勉強し、リハビリすることで喜んで貰える。
大事な仕事です。
そーです。リハ職は大事な仕事なんです。
リハ職が無くなると誰が失行症などの見逃されやすい症状に気がつくのか!?
一部の医師だけ。しかも薬は無いので、結局困ります。
そんな大事な仕事ですが、やはり収入的には厳しく、全国平均は年収約390万円ほど。
せっかくの良い仕事もそんな低収入を理由に希望が薄れ、辞めてしまう人もいます。
そんなことになり、困る患者は必ずいます。
やはり自分の身は自分で守る。
自分の収入は自分で守る。
皆さんもこのSNS時代。稼ぎ方は山ほどあります。
理学療法士、リハ職でいることを諦めず頑張りましょう。
もし、収入でお悩みであれば過去記事も参考にしてください。